Googleが自動運転車の完動品プロトタイプを初公開しました。
Googleは今年5月に独自設計の自動運転ロボットカー試作車を公開済みですが、そちらが間に合わせのモックアップも含んだ「プロトタイプのプロトタイプ」であったのに対して、今回は初めて全機能が揃った状態で製造された正式なプロトタイプと表現しています。
(こちらは2014年5月に初公開された「プロトタイプのプロトタイプ」。)
Googleの Self-driving Car、自動運転車への取り組みは5年以上前から進められており、かつてはプリウスやレクサスなど市販の自動車にセンサーを後付けしてデータ採取や開発を続けていました。
2014年5月に初公開されたプロトタイプ(のプロトタイプ)は、自律運転車としてあるべき姿をゼロから考えなおし、初めてGoogle内製でデザインさ れた車体。今後の本格的な自動運転車に向けて、屋根の上でくるくる回る360度 LIDAR (レーザーセンサ)や車体各部のセンサ、セーフティ機構、車載コンピュータシステムにとって最適な設計を最初から考慮した設計とされていました。
今回公開されたのは初めてのフル機能プロトタイプ。5月時点のいわば試作型試作車と基本は共通ながら、実はちゃんと装備していなかったというヘッドライトも設置され、正面の印象はかなり変わっています。
試作試作車ではどこか人を轢いたような、人を食ったような表情を与えた左右の「目」や正面下部の「口」も、自動車らしいまともなライトと方向指示器になりました。
また屋根のLIDARもキャンプでお湯を沸かしているような台に載っていたのに対して、正式プロトタイプではパトカーのライトのようにちゃんと一体化しています。
Googleは今後この正式プロトタイプを使い、当局の許可を取得した北カリフォルニアの公道を含めて有人テストを繰り返し将来の正式な自動車に備える予 定。実際の市販車は、自動運転技術上の課題に加えて法的なハードルも多数クリアできたとして、パートナー企業からまた別のデザインで登場すると予測されて います。