auが国内初のFirefox OS採用スマートフォン Fx0 を発表しました。Firefox OSのオープン性と未来感を表現したという、吉岡徳仁氏による透明デザインが特徴的です。
オープンなウェブ標準技術でものとネットがつながる WoT (Web of Things)を推進する端末として、Webサーバを標準搭載しさまざまなデバイスと連携したり、Fx0同士をタッチしてローカルネットワーク作成といった独自の機能を備えます。
更新:発表会場からの実機テスト動画を追加。
これまで各国で発売されたFirefox OSスマートフォンは、新興国市場での浸透を狙ってロースペックなものが大半でした。しかし Fx0 はFirefox OS端末として初の4G LTE対応、Qualcomm Snapdragon 400プロセッサ搭載、HDディスプレイ採用など、仕様的にも一定水準を確保しています。
また日本市場向け端末として iWnn IME for Firefox OSを搭載。Firefox OSスマートフォンとして初めて、フリックやトグルを使ったかな入力に標準対応します。
Mozillaが主導するFirefox OSは、HTML5をはじめとするオープンなウェブ標準技術をスマートフォンなどにも導入するための新モバイルOS。
誰でも自由に参加でき開発できることで発展してきたウェブの強みを、特定企業のプラットフォームどうしが競争するモバイルの世界に持ち込むことが狙いのオープンOSです。
また最近はあらゆるものがネットにつながる IoT (Internet of Things)がよく話題になりますが、KDDIではFirefox OSの特性を活かして、ものとネットがオープンなウェブ標準技術でつながる WoT (Web of Things)の世界観の推進を目指すとしています。
WoTでは、HTMLやJavaScriptといったウェブ開発者の技術で、さまざまなデバイスとネットをつなぐアプリケーションが作れるようになります。
auはFirefox OSに積極的に関わっており、開発環境や開発ボードの提供などで協力してきました。( KDDI、Firefox OS採用の開発ボードOpen Web Boardを無料配布。GUI開発環境Gluinも用意)
今回の Fx0も田中社長みずから、「クリスマスプレゼントにFirefox OSスマホを提供する」とモザイクごしに予告済みです。
その「WoT」に向けた au Fx0 の独自機能は、KDDIも開発に参加したWebサーバ機能の標準搭載。Fx0上でプログラミングすることで、さまざまなデバイスと端末を連携できます。
またFx0を持った開発者どうしがつながる機能として、Fx0どうしでタッチすることでWiFiローカルネットワークを作成し、デジタルコンテンツを容易に共有できる Web-cast 機能も備えます。
主なハードウェア仕様は、4.7インチHD IPS液晶ディスプレイ、Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926プロセッサ(4コア1.2GHz)、 1.5GB RAM、16GB内蔵ストレージ、microSDXCスロット(最大64GB対応)。8MP背面カメラ、2.1MP前面カメラ。
サイズは70 x 139 x 10.5mm、重量 148g。バッテリー容量は2370mAh。カラーは透明なゴールドのみ。
料金プランとしては、「WoTの世界を気軽にお楽しみいただけるよう」月間上限2GBの専用のLTEデータ定額プランを用意します。価格は基本使用料が934円、データ定額が月3500円、インターネット接続サービスが300円。
Fx0をMNP含む新規契約で購入した場合、最大2年間は基本使用料934円が無料になる「Fx0 おトク割」を提供します。適用時は合計で月3800円(最大2年間)、機種変更では月4734円(最大3年間)。期間が過ぎたあとは自動的にLTEフラッ ト7GB (月5700円)に切替え。
au Fx0 は、12月25日よりauオンラインショップおよびKDDI直営店で販売予定。全国のauショップおよび取扱店では1月6日以降順次発売します。