KDDI がFirefox OS スマートフォンFx0 LGL25 のCADデータを公開しました。参考リンク先のau Firefox OS ポータルサイトから無料で入手でき、ダウンロードしたZIP ファイルには外装全体と背面カバーの2種類のSTL データが入っています。
Fx0 はau 初のFirefox OS 端末。Firefox OS はHTML やJavascript などのWeb 標準技術を使って開発されており、Google やアップルといった特定企業のプラットフォームに依存しないオープンさが売りのモバイルOS です。
auのFirefox OSスマホ『Fx0』発表。吉岡徳仁の透明デザイン、Webサーバ内蔵でデバイス連携
Fx0 の特徴的なスケルトン筐体はFirefox OS のオープンさをイメージしたもので、デザイナーは吉岡徳仁氏。同氏がデザインしau から発売された東芝製端末X-RAY に通じるものがあります。
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今回配布した3D データではFx0 のモックと背面パネルが作成できますが、利用にあたりいくつかの注意事項があります。
簡単にまとめると、
- データはFx0 購入者向けに配布しているため、購入者以外からの問い合わせには対応できない場合がある
- 公開中のデータは発売当初のもののため、仕様変更などで実機と違いが出る可能性がある
- データの利用、またはデータが利用できなかったことで損害が発生しても責任は負いかねる
- データの著作権はLG に帰属し、許可無く内容の全部または一部を複製・改変することは禁止
- ただし1部だけはプリントアウト可能
データの公開にあたっては『KDDIでは「つくる自由」をテーマに皆さまにツールやデータを公開いたします。』とされている一方で、利用条件は『5. 3D CAD資料の著作権はLG Electronics Inc.に帰属しており、許可なく内容の全部、または一部を複製したり、改変することは禁止されております。但し、お客様は製品の使用のために、1部だけ プリントアウトすることができます。』と厳しめ。
2つ出力してはダメなのか、公式も数量限定で用意する交換カバーのようにカスタマイズした背面カバーのためにCADツールで編集も禁止なのかなど、自由なのか不自由なのかよく分かりません。
なおKDDI の田中社長いわくFx0 は「あまりに凝り過ぎたためにモックを作れなかった」そうなので、3D プリンタ製のモックが店頭に並ぶ可能性もあるかもしれません。
KDDI田中社長、Firefox OSスマホ Fx0は「ギーク向け。ビジネスは全く考えていない」「つくる自由」
Fx0 の主な仕様は、4.7インチ1280 x 720 IPS 液晶、Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926 プロセッサ(4コア1.2GHz)、 1.5GB RAM、16GB ストレージ、802.11 a/b/g/n Wi-Fi、Bluetooth 3.0。
カメラは前面8MP、背面2.1MP。ほかmicroSDXC スロット(最大64GB)、ステレオイヤホン端子など。対応通信規格は4G LTE (800MHz/2GHz)と3G。
バッテリー容量は2370mAh で連続通話1010分、連続待受820時間(3G)/720時間(LTE)。
寸法と重さは70 x 139 x 10.5mm、148g。本体カラーはゴールドのみ。
au Fx0 LGL25 の発売はKDDI 直営店とau オンラインストアで本日12月25日から、au 取扱店では2015年1月6日(火)からの予定。価格は一括4万9680円です。
新興国向けの安価な製品が主流のFirefox OS 端末ではハイエンドと言える仕様を備えるためか、価格もなかなかハイエンドです。
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12/26追記: KDDI が利用条件5を一部変更しました。変更点を引用すると、
『~禁止されております。但し、お客様は製品の使用を目的として、著作権法に定める正当な範囲の私的使用のための複製に限り、3D CAD資料を使用することができます。』
つまりFx0 ユーザが背面カバーを交換するためなど、私的使用が目的の複製は可能になりました。