2月14日まで幕張メッセで開催されるアミューズメント施設向け総合展示会JAEPO (ジャパンアミューズメントエキスポ)より。会場ではバンダイナムコゲームスが映画スター・ウォーズを題材にした新作シューティングゲームSTAR WARS BATTLE POD を出展していました。
ポッドと呼ばれる巨大なコックピットには視界を180度覆う大型スクリーンや5.1ch サラウンドシステムが設置され、スター・ウォーズの世界を大迫力で堪能できます。実際にプレイした感想をお届けします。
ゲームの内容は、スクリーン上に現れる敵を照準で狙って撃墜するというシンプルなもの。ステージは難易度の異なる5つが用意され、最後に出現するボスを倒せば作戦成功です。なおボスを倒す・倒さない(作戦失敗)に関わらず1ステージでゲームは終了します。
今回は難易度MEDIUM の氷の惑星ホスを選択。選んだステージによって自機も変わり、ホスを選ぶとスノースピーダーに乗ることになります。
ポッド内には左手側に自機の速度を調節するスロットルと視点変更ボタンが、右手側には進行方向、メイン武器、サブ武器を操作するレバーが配置されており、操作はこの2つのみで完結します。
大画面とはいえ没入感はOculus Rift 程ではないだろうと想像していましたが、ゲームが始まるとすさまじい速度で流れる景色や巨大なAT-AT に圧倒され、物理的に大きな画面の持つ迫力はVR ヘッドセットとは別物であると再認識しました。
なおゲーム中のルートは固定なので迷うことはなく、シンプルな操作方法と相まってゲーム初心者でもすぐに楽しめます。
この点について本作のプロデューサーの井本一史氏は、普段あまりゲームをプレイしないSWファンでも楽しめるように難易度は低めに設定したと述べています。
とはいえ最高難易度のVader’s Revenge ステージは、会場のバンナムスタッフいわく「気を抜くと一瞬でゲームオーバー」。初回プレイ時はEASY かMEDIUM にしておいたほうが良さそうです。
そのほか敵を短時間で撃墜するとボーナスが入り、それを連続することでコンボボーナスが入るというやりこみ要素も備えています。
なおアーケードゲームでは、新作ゲームの導入にあたり店舗とメーカー双方のコストを抑えるために、古い筐体を活用して基板や外装のみを変えるキット形式で販売されることがあります。
ポッドを使ったバンナムのゲームにはガンダムを題材にした戦場の絆などがあるため、SWBP もキット形式で販売できそうですが、井本氏いわくSWBP はポッドを含む完成品のみを販売するとのことです。
その理由は、ルーカスフィルムがゲーム内容に加えてポッドのデザインの細部まで確認した上でSW を題材にすることを許可しており、既存のポッドを改装したものでは許可が得られないため。
その結果1式300万円ほどと高価なゲーム機にはなりましたが、ルーカスフィルムが認めた品質ということもあってか、国内ロケテストの参加者やすでに稼働中の海外から、ゲームセンター用ではなく個人的に購入したいという要望が届いているとのことです。
この件については現時点で個人向け販売はしていないものの、今後は販売できるよう環境を整えていくとしています。
井本氏はSWBP で目指したもののひとつとして、「某有名アミューズメント施設以上の体験をゲームセンターで提供すること」を挙げています。
縮小が続くアーケードゲーム業界ですが、今回の試遊を通じてSWBP の目指すものの中に復活の鍵が潜んでいるように感じました。