YouTube が子ども向けの視聴アプリ「YouTube Kids」を発表する見込みであると、USA TODAY などが報じています。専用アプリはまず Andoroid版 が公開され、スクリーンショットからは子どもの指に合わせた扱いやすい UI を備えたものとなっていることがわかります。
米国では児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)により、13歳未満の児童からの情報収集が厳しく制限されています。すでに米 Yahoo といった企業は保護者が利用状況を確認できる仕組みを持つ子ども向けアカウントを提供していますが、Google は現在のところ13歳未満の児童に対してアカウントの開設を認めていません。
ただ、Google も何もしていないわけではなく、昨年12月にはウェブ検索、YouTube、Chrome ブラウザーといったサービス/アプリの子ども向けバージョン開発が報じられています。YouTube Kids アプリはその最初の成果物といえそうです。
USA TODAY によると YouTube Kids アプリは、2月23~16日にフロリダ州マイアミで開催される「Kidscreen Summit 2015」に合わせて発表され、まずは Android 版が公開されるとのこと。アプリは親による視聴制限が可能、不適切な語句の検索には”Try Again”と表示されるなど、子どもに害のある映像へのアクセスを防止する機能を搭載するとしています。
予想される YouTube Kids アプリの機能や特徴としては、
- ホームスクリーンにコンテンツをタイル状に表示
- TV ショー、音楽、学習、探検の4カテゴリーを用意
- サードパーティによる番組の提供
- コメント欄の省略
- 子どもが指で操作しやすい大きな UI
- 不適切な語句の検索制限
- 音声検索
- 視聴時間制限
などがあげられています。
当然ながらタブレットに YouTube Kids を入れたとしても、その横にフル機能の YouTube アプリがあれば、子どもがどちらを使うかはわかりません。使って良いアプリとそうでないものを区別し、きちんと教えておく必要はありそうです。
ちなみにスマートフォン/タブレットを使う子どもをインターネット上の有害コンテンツから守る取り組みとしては、LINE が昨年春に発表した子供向け動画サービス「LINE KIDS動画」があります。こちらもやはり視聴時間制限や、閲覧履歴管理機能などを備えてはいるものの、月額数百円で視聴時間制限を解除する方法も用意されています。