昨日6月18日は国内初のWindows Phone 8.1搭載機、マウスコンピューターMADOSMAの販売開始でTwitterのトレンド入りするほど盛り上がっていましたが、その前日、6月17日未明(日本時間)、Windows Phoneの未来を占う、Windows 10 Mobile Insider Previewの新ビルド、10136 をマイクロソフトがリリースしました。以前のビルド、10080 よりかなり動くようになったこともあり、画面キャプチャを中心に紹介したいと思います。
リリースはWindows 10 RTMの数カ月後!?
Windows 10のRTMは7月29日と発表がありました。現在Windows 10 Insider Previewのビルドは10130ですが、それを示すように実用的に動きます。
対してスマホ用のWindows 10 Mobileは数カ月遅れる見込みです。5月にリリースしたWindows 10 Mobile Insider Preview ビルド10080は試用すらままらないほど不安定でした。そして17日(日本時間)にビルド10136がリリース。ここ数日触っていますが、このビルドは英語環境であればそれなりに安定しています。
今回テストにはLumia 1520を使いました。古いビルド 10080 をインストールしている場合は、Windows Phone Recovery Toolを使い、いったんWindows Phone 8.1へ戻す必要があります。
ホーム画面 / 設定・個人設定・スタート画面 / 設定
Lumia 1520の画面解像度はフルHD(1920×1080ドット)なので、ホーム画面に多くのライブタイルを配置できます。またWindows Phone 8.1では100%透明のみ対応でしたが、ご覧のように透明度を好みに調整できるようになりました。ただしアプリ側の対応が必要なのはWindows Phone 8.1と同じで、何故かマイクロソフト純正アプリで非対応なものが多くあります。
設定画面は Windows 10同様、カテゴライズした画面が1つ増えています。操作性を共通化すると言う意味でも納得の変更でしょう。
通知画面 / Expandで機能ボタンが増える / Windowsボタンを長押しで片手操作モード
通知画面は一見、Windows Phone 8.1と同じに見えますが、[Expand]をタップすると、機能ボタンの数が増えます。またWindowsボタンを長押しすると、描画エリアが下半分になる「片手操作モード」を追加。iPhone 6 Plusで作動するiOSと同じスタイルです。
キーボード(英語) / キーボード(日本語) / キーボードの位置を変更
キーボードはWindows Phone 8.1から少し仕様変更。まず言語の切替えが言語キーを押すのではなく、スペースキー上、< ENG(US)>や< 日 >を横にスワイプするとモードが入れ替わるようになりました。また表示する位置やサイズも変更可能です。黄色いドットは押すと上下左右のキーを表示し、カーソルを移動させることができます。
地図(Bingベース) / People / カレンダー(Outlook)
標準の地図アプリは、NokiaマップからBingマップに変わり、国内でも使えるようになりました。Peopleはまだα版扱いで、UIも含め機能がかなり変わりそうです。これは先日発表されたFacebook Connect終了が影響しています。カレンダーはWindows 10同様、新搭載のOutlookに内蔵しています。
Outlook Mail
先のカレンダーで触れましたが、OutlookはWindows 10 Insider Previerw、そしてiOSやAndroidでも対応しているものと同じとなります。ただし現状はMobileも含むWindows 10版は、まだ作り込まれておらず、機能も不足しています。完成が楽しみです。
Project Spartan / ストアβ / News
Project Spartan(Internet Explorerは、アプリ画面を見る限り無くなっています)、ストアβ、Newsなどの標準アプリに関しては、Windows 10 Insider Preview版と同じです。
またここに掲載しているアプリは、全てユニバーサルアプリなので、Continuum機能が使えるWindows 10 Mobile搭載スマホでは、マウス、キーボード、ディスプレイを接続し、Windows 10のデスクトップ風に使うことができるようになります。
Word Preview / Excel Preview / PowerPoint Preview
Word、Excel、PowerPointは、Windows Phone 8.1ではOfficeアプリとして一つにまとまっていましたが、Windows 10 Mobileでは、既に公開されているiOSやAndroid同様、3つのアプリに別れます。
以上、表面的な部分となりますが、Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド10136をご紹介しました。こうして見ると、多くの部分がWindows 10 Insider Previewと同じになっていることが分かり、正に一本化しつつ開発しているのが見て取れます。
日本語環境にするとアプリが途中で落ちたり、ハイエンドのLumia 1520でも作動がワンテンポ遅れるなど、まだまだの部分も多くありますが、完成が楽しみなOSと言えるでしょう。