うっかり始めるともれなく「世界の真実が見えちゃってる系の人」になれる拡張現実陣取りゲームIngress の小ネタ。またまた日本全土が巨大な緑海に沈みました。
Ingress はGoogleの社内ベンチャーだった Niantic Labs が 2012年に開始した実世界陣取りARゲーム。Android と iOS に対応しており、iPhone版のリリースで国内でも一気にプレーヤーが増えました。
(2012年の記事「Googleが実世界陣取りモバイルゲーム Ingress を開始。改変現実SFもの」)
プレーヤーは青(Resistance)と緑(Enlighetened)の陣営に分かれ、世界各地に点在する拠点「ポータル」をゲーム画面内で奪い合います。自陣営の拠点どうしを結べば「リンク」ができ、リンクで三角形に面を抑えて「フィールド」を作れば、相手陣営を封じ込め大きな点を得られます。
ポータルを奪うには実際にその場所を訪れなければならず、またポータルどうしを結ぶには途中に障害物(敵味方のリンクやフィールド)がないことが条件です。このためリンクの距離が長いほど、フィールドの面積が大きいほど作成は難しくなります。今回のような巨大なフィールド作成には、各国のチームが密接に連携し、綿密な計画と迅速な行動が必要となってきます。
日本全土を覆った巨大緑フィールドの頂点はロシア・サハリンのポロナイスク、台湾東岸、そしてミクロネシア連邦コロニアの北岸付近。複数のポータルを利用して何重にも張られており、インテルマップでも現状が把握しづらいほど。
拠点となる各地のポータルには、先日のイベントPersepolis in Tohoku で発表されたソフトバンクとの企業コラボアイテム Softbank Ultra Link が多数投入されています。リンクの距離・本数を大幅に拡張する特性を存分に活かした国際オペレーションです。
Ingress大規模イベント Persepolis in Tohoku 開催、世界から4000人のエージェント集う
今回の巨大フィールドのように、時には国を超えたチームワークで巨大な成果を目指すのも楽しみ方のひとつですが、Ingress そのものはひとりで淡々と点数稼ぎを楽しんだり、他のプレーヤーが一定のテーマに沿って作成した「お題」にそって散策しつつメダルを獲得を目指すミッションをマイペースで遊ぶこともできます。
先週から開始した「孤独のIngress」連載では、メダルを集めて絵を完成させる「メダルアート」を目標に、孤独に東京を散策する過程を気長にお伝えします。