楽器・音響機器メーカー Line 6 が、Bluetooth 対応ギターアンプ AMPLIFi シリーズの新製品 AMPLIFi TT を発表しました。従来の AMPLIFi シリーズからスピーカーを省き、単体のマルチエフェクターとして機能します。また Bluetooth 接続のスマートフォンやタブレットで再生する音楽とギター演奏をミックスして出力できます。
AMPLIFi TT は「テーブルトップ・マルチエフェクター」という位置づけの製品。今年春に発売した AMPLIFi 150 /75 はギターアンプとしてそのまま使える一方、自宅で使うには少々かさばるうえ、持ち運びにくいのが難点でした。
その点 AMPLIFi TT は机の上において使える大きさで、リビングや書斎でも手軽にギター演奏やトーンの組み合わせなどが楽しめそうです。
Bluetooth 対応により、ギターからの入力に加えてスマートフォンなどから音楽を再生可能。再生中の音楽とギター演奏とミックスし、出力可能です。
音声の出力先はギターアンプにかぎらず、リビングにある ホームシアターやアクティブスピーカーなど、ライン入力や光デジタル入力を備えるオーディオ機器が使えます。さらに PC と USB 接続すれば、演奏をそのままデジタルレコーディングするといったことも可能です。
AMPLIFi TT は70種類を超えるギターアンプや100種類以上のエフェクト、20種以上のスピーカーキャビネットモデルを標準で用意します。エフェクトは最大で8種類まで同時に使用できるほか、100種類以上の内蔵プリセットで、ジャンルを問わず好みのサウンド演奏できます。
エフェクトの組み合わせやトーンの細かい調整には専用アプリ「AMPLIFi Remote」を使用します。トーンは追加可能で、世界中のユーザーによる自作トーンの数は10万以上。それらはLine 6 のクラウドから自由にダウンロードして再利用できます。もちろん自分で調整したトーンも公開可能です。そのほか、アプリには音楽ファイルを再生時、その楽曲にマッチするトーンを自動的に検索してダウンロードするといった便利機能も備えます。
AMPLIFi Remote アプリは iPhone 5 以降、iPad(第4世代以降)、iPad Air、iPad mini、iPod touch に対応。Androidはバージョン4.2以降で使えます。
本体全面にはボリュームノブのほか DRIVE /BASS /MID /TREBLE /REVERB の5つのサウンド調整ノブを配置。さらに左端にはギター接続端子、右端には標準プラグのヘッドホン端子を備えます。
そのほかの入出力は、ギターアンプへ出力するための標準プラグ、一般的なアンプやアクティブスピーカーへ出力するライン出力用の RCA ピンジャックと標準プラグによる出力がそれぞれ1組ずつ、光出力(TOSLINK)、フットコントローラーなどを接続するFBV端子、PC接続用のUSB端子。
AMPLIFi TT は米国ではすでに発売中で、価格は349.99ドル。
ちなみに AMPLIFi TT はまだ日本では正式発表していないものの、Line 6 の日本語サイトには掲載済み。11月21日~23日に幕張で行われた楽器フェアにも出品されていたことから、国内発売の日もそう遠くはなさそうです。