ゲーム機周辺機器メーカーのデイテル・ジャパンが、microSDカードリーダーを内蔵したUSBモバイルバッテリー『レトコンバッテリー&カードリーダー』を発表しました。発売日は1月14日、同社の直販価格は3780円(税込)。Amazonでも予約受付中です。
特徴は、なんといってもこのデザイン。パッと見ではとてもUSBバッテリーとは思えない、初代ファミリーコンピューターのIコン(丸ボタン版)にとてもよく似た、ある意味で見事な形状です。製品名には「レトコン」という聞き慣れない言葉が出てきますが、これはおそらく「レトロゲーム機のコントローラ」を短縮した呼称でしょう。
同社はこれまでにも、ファミコン風とゲームボーイ風デザインのイヤホンマイクを発売してきましたが、本機はその流れを汲む製品です。イヤホンマイク2モデルに関しては、発売当時の記事を参照ください。
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容量は3600mAhと、昨今人気の10000mAh超え製品と比較すると控えめですが、本体サイズは118×49×19mm(幅×奥行き×厚さ)、重量は約108gと、その分小型・軽量。このサイズはファミコンコントローラの実物に近い値です。
出力電流は最高2Aまで対応するため、iPadの充電などにも使えます。本体の充電時間は約6時間。この容量に関して公式サイトでは、「3DSシリーズやPS Vitaシリーズ、スマートフォンなど小型のモバイル機器ならフル充電することが可能」としています。
そしてもう一つの特徴が、冒頭でも紹介したmicroSDカードリーダー。スロットは電源ボタンであるAボタン脇に配置されています。
隠れた特徴がUSB端子。というのも、出力端子と入力端子(本体充電用)をそれぞれ2系統装備し、さらにそれぞれでフルUSB AタイプとマイクロUSB Bタイプを備えるという仕様のため。出力端子はさておき、入力端子が2系統というのはあまり見られない仕様です。
端子は左右部に分けて配置されており、さらに十字キー側はケーブル収納式。こちらはmicroB型の出力と、A型の入力。マイクロUSB機器への充電とPCなどからの本体充電はケーブルを必要としないという、気の利いた作りです。
残りはAボタン側にあり、一般的なA型の出力とmicroB型の入力となります。こちらは汎用性を重視した仕様です。なお写真右手にある5個の穴は、バッテリー残量表示LED。こうした点にも隙がありません。
そして、USBバッテリーとしてはこちらも珍しいストラップも付属。バックやポーチ等への取り付けに便利なだけでなく、ゲーム機やスマホを繋げながら使う際に手首などに掛ければ、想定外の落下に強くなります。
このように、本製品はデザインが目立つだけでなく、USBバッテリーとしても面白い特徴を備えた一品。
パッケージに添えられた「本製品はゲームコントローラではありません」という注意書きや、「電子機器を1UP充電!!」という、わかるようなわからないよ うなキャッチコピーは、ある程度意図したツッコミどころとしても付けていると思われますが、一方で本機を最初に見ると、USBバッテリーとは思わないこと も確かです。
友人に「モバイルバッテリー貸してくれない?」と言われたときなどにサッと出せば、間違いなく話のネタになりそうなモデルでしょう。