アップルの開発者カンファレンス WWDC 2015は米国時間で8日から開幕します。キーノートは日本時間で今夜未明、9日午前2時から。発表内容は速報ページで更新します。
開発者向けイベントとして新規ハードウェアやiOS / OS X 新バージョン披露の場となってきたWWDCですが、今年はApple Watch の Watch OS関連や、買収したBeatsからのストリーミング音楽サービス、家電やIoTデバイスを制御する HomeKit / Homeアプリなど、アップルのビジネスをさらに拡大する方向での新発表も期待できそうです。
キーノートで正式発表の可能性が高いと考えられるのは、アップル独自のストリーミング音楽サービス。Beats Music の買収以来、アップルがサービス提供に乗り出すことは当然と思われてきましたが、横並びに近いストリーミング音楽サービスに価格面や新機能で切り込むのか、iOSとの親和性だけなのかは注目点です。
米ソニー・ミュージックのCEOは自身もWWDCのキーノートステージに登壇すること、アップルの新ストリーミング音楽サービスはその場で発表されると公言していますが、予定が変わってくることは常にあります。
一方、うわさの続いていたアップルの独自ストリーミングTVサービスと、Siri対応の新型Apple TV については、正式発表されるとして秋以降に持ち越しではないかとの観測が多数です。
アップルウォッチは One More Thing 扱いで初発表、単体イベントで詳しく発表、そして発売を迎えていますが、アップルとしてはもっとも新規のハードウェアであり、また新規の Watch OS で動くデバイスでもあります。WWDCの場でApple Watch 開発者向けの新情報や新機能、iOS / OS X 連携を発表して、開発者の参加を募る内容は当然含まれるはずです。
昨年の昨年のWWDC 14 で発表され、つい最近になって対応機器が一気に発表された HomeKit の続報やパートナーシップ発表も期待の分野。IoTが流行り言葉となってしばらく経ちますが、家電や鍵などをまとめてリモートから把握したり、Siri や Apple Watch との連携でリモート操作など、勝手に賢く動いてくれる家は未来きた感があります。ここは特にセキュリティにも要注目です。
新 iPhone は例年どおりならば秋、Mac もつい先日「新しいMacBook」発売と既存機種リフレッシュがあったため、WWDCのタイミングでさらに新型の可能性は低そうです。
また OS X も iOS も比較的最近のバージョンで大きな変化があったため、ここでガラリと変わることはないにしろ、開発者イベントとして次期バージョン( iOS 9 / OS X 10.11) の情報はもちろんあるはず。Apple Watch との連携や新UI導入など、さらに洗練される方向での変化がありそうです。