レゴグループが環境負荷の低い新素材の開発に向けて約180億円(10億デンマーククローネ)を投資する計画を明らかにしました。
CO2排出量が低くサステイナブルな(持続可能な)材料の開発に向け2016年にLEGOサステイナブル材料センターを設立するとともに、新素材を探すパートナー企業や研究機関も募集します。
[Image credit: Steve Ruark/AP Images for LEGO]
レゴはこれまでも、地球環境に配慮した取り組みを進めており、箱に利用する紙の量を平均14%減らすなどして、二酸化炭素排出量を削減してきました。しかし現在のレゴブロックは石油由来のABS樹脂を使用しており、レゴの工場に入る前の素材段階ですでに多くのCO2を排出します。
レゴブロックの材料は1963年頃からABS樹脂が利用されているため、開発が成功し、新しく作られる全てのレゴブロックが持続可能な材料に置き換わっていくと、地球環境へのインパクトは非常に大きいと言えます。
一方で、レゴブロックは50年前に製造されたブロックでも正常に結合できるだけの品質を持っていると言われています。そのため、新しい材料でも同レベルの品質と安全性を実現できることが最低条件となります。
レゴが設立する予定のLEGOサステイナブル材料センターは、レゴブロックおよび包装材のための新しいバイオベース材料の環境影響を評価し、実用化に向けての研究開発を行います。
同センターはデンマークのレゴグループの本社を拠点にし、代替材料を見つけるために働く従業員が集められ、2015年もしくは2016年の設立を予定しています。
今後、2030年の目標達成に向けて、サステイナブル材料センターでの進捗状況や成果については、継続的に報告していくとのことです。