マイクロソフトはWindows 10の新ビルド Build 10074 を公開しました。主な特徴はWindows Vistaや7の磨りガラス風デザインAero Glassの復活、パーソナル音声エージェント Cortanaのスタートメニューへの統合など。名称も従来のテクニカルプレビューから「インサイダープレビュー」になっています。
Windows 10 Build 10074の主な変更点は、UIのビジュアル変更および安定性の改善、またライブタイルにおける新しいアニメーションの導入など。
まず目を引くのは、Windows Vista や 7で使われていた磨りガラス風半透明デザイン Aero Glass の復活です。インサイダープログラムではWindows 10での再導入を求める声が強かったといい、本ビルドではABテストの形でAero Glassを実装。半分のユーザーはデフォルト状態でタスクバーとスタートメニューにAero Glassが適用され、残る半数は従来のままです。マイクロソフトはここからフィードバックを得て最終的なAero Glassの実装の可否を判断します。
(Aero Glassが適用されたWindows 10: 出展 WinBeta)
音声アシスタント Cortana のビジュアルも刷新されました。スタートメニューとの緊密に融合され、スタートメニューで検索するとそれがシームレスにCortanaにも引き継がれるように。Cortanaの左側に分割メニューが導入され、ノートブック・リマインダー・フィードバックなどのCortanaの主要機能に素早くアクセスできるようになりました。
Cortanaの機能もアップグレードされ、入力途中でも回答を表示するように変更。また時間帯・天候・フライト状況・単位変換などの新しい質問パターンに対応しました。
マルチディスプレイ対応も強化し、異なるDPIのディスプレイ同士でもスケールを合わせることが可能になりました。また2 in 1デバイスモードのContinuumも改善し、タブレットモード時にアプリケーションを終了した場合、デスクトップではなくスタートメニューに戻るようになりました。
その他、スナップアシスト時にウィンドウを閉じられるようになったほか、システムサウンドにも変更が加えられています。
Windows 10 Insider Preview Build 10074はISOファイルが配布中。日本語を含む22言語に対応しています。導入にはWindows Insider Programへの登録が必要です。Windows 10 Insider Previewのダウンロードページはこちら。