Dropbox が、USB セキュリティキーを使用した2段階認証に対応しました。PC でブラウザーから Dropbox を利用する際、SMS やスマートフォンアプリ などを経由する手間が省けるため、より手軽に安全にサービスを利用できます。
Dropbox で利用できる USB セキュリティキーは FIDO アライアンスが提供する「U2F(FIDO Universal 2nd Factor)」規格に対応するもの。FIDO アライアンスは Google やマイクロソフト、サムスン、レノボ、VISA、MasterCard などが参加しており、パスワード入力によらない安全な認証方式の普及を目的としています。
U2F 規格の USB セキュリティキーは Google の2段階認証などにも使われています。すでに Google 用として この USB セキュリティキーを持っている場合は、それをそのまま Dropbox でも使うことができます。
USB セキュリティキーを利用するには、まず Dropbox サイトの設定ページを開き、セキュリティのタブから2段階認証を有効にします。そしてセキュリティキーを追加します。
追加が完了すればそれ以後 Dropbox に2段階認証ログインする際、この USB セキュリティキーを差し込むだけで認証が完了。面倒なコードの入力などからはおさらばできます。
なお、すでに Google などで USB セキュリティキーを使っている人なら御存知のとおり、現在のところ U2F 規格の USB セキュリティキーに対応するブラウザーは Chrome のみ。Firefox や Internet Explorer ほかのブラウザーを愛用している人は、Chrome 環境も新たに整える必要があります。
まだまだ対応するサービスの少ない U2F 規格の USB セキュリティキーですが、Google に続いて Dropbox というメジャーなサービスが対応したのは大きな進歩に違いありません。次は Evernote あたりが対応すれば、さらに利用者を増やせそうです。
ちなみに、U2F 規格の USB セキュリティキーは Amazon などで入手可能。だいたい1600~6500円ぐらいです。