アルゼンチンのビールメーカーCerveza Andes が、ビール瓶のラベルに描かれたQR コードを使ってビデオメッセージを送るアプリAndes Botella を配信開始しました。Cerveza はスペイン語でビールの意。
同じアルゼンチンの広告会社Del Campo Saatchi & Saatchi と共同開発したアプリで、iOS/Android/Windows Phone 端末とビール瓶を使って簡単にビデオメッセージを撮影・再生できます。
メッセージを送るには、まずアプリを起動してQR コードをスキャンします。すると自動で撮影モードに入るのでビデオメッセージを録画し、使ったビール瓶をメッセージを伝えたい相手に渡します。
瓶を受け取った側は同じくアプリでQR コードをスキャンすれば、紐付けられた動画を再生できます。メッセージは再生後に自爆(のアニメーションとともに自動で削除)するので、安心して秘めた思いをぶつけられそうです。
またアプリの紹介動画もなかなか刺激的な内容になっています。たとえば紹介動画その1では、
「君と結婚したのは市民権を手に入れるため」
「ママ、そのヨガパンツにそのお尻はもう入らないよ」
といった、面と向かって言うとビンタ不可避なメッセージを安全に伝えられるとしています。
また紹介動画その2は「自分の母親と親友がソファに並んで座っているところに呼び出され、テーブルの上にはアンデスビールが1本」という、なんとも意味深な状況から始まります。どのような結末を迎えるかは動画でご確認下さい。
専用アプリは無償配信中。利用にはビールというリアル課金が必要です。またアプリは日本からもダウンロードできますが、アンデスビールを扱っている国内のショッピングサイトが見あたらないため利用するのは難しそうです。
Andes Botella – iTunes Store / Google Play / Windows Phone
なおアンデスと Saatchi & Saatchi がタッグを組んだのは今回が初めてではなく、2011年に「ANDES FRIEND RECOVERY」というサービス(?) を共同開発しています。
これは「友人と飲んでいる最中に彼女に呼び出されて途中帰宅」という友情の危機を回避するべく開発したもの。顔の部分がスクリーンになったビデオ通話シス テム内蔵ロボをバーに置き、そこへ自宅のPC からアクセスして自分の顔と声を流し友人たちとのコミュニケーションを続けるという、両社いわく「革命的なアイディア」を形にしています。
今回のアプリは前科実績のある両社の再タッグということで、アルゼンチン国内では「またあいつらか」という声が上がっているような気がしてなりません。