Engadget Japanese 公式 YouTube チャンネルより。ビデオカメラで撮影した映像をその日のうちに家族・仲間たちと鑑賞できたら盛り上がること必至。そしてできれば大画面で観たいところです。そんな願望を叶えてくれるのがソニーの4Kハンディカム『FDR-AXP35』。この動画レビューでは最大200インチの大画面で投影可能なプロジェクター機能を検証しました。
動画は以上。チャンネル登録者にはなにやら内緒のプレゼントもやっています。
Engadget Japanese 公式 YouTube チャンネルより。ビデオカメラで撮影した映像をその日のうちに家族・仲間たちと鑑賞できたら盛り上がること必至。そしてできれば大画面で観たいところです。そんな願望を叶えてくれるのがソニーの4Kハンディカム『FDR-AXP35』。この動画レビューでは最大200インチの大画面で投影可能なプロジェクター機能を検証しました。
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YouTube が子ども向けの視聴アプリ「YouTube Kids」を発表する見込みであると、USA TODAY などが報じています。専用アプリはまず Andoroid版 が公開され、スクリーンショットからは子どもの指に合わせた扱いやすい UI を備えたものとなっていることがわかります。
米国では児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)により、13歳未満の児童からの情報収集が厳しく制限されています。すでに米 Yahoo といった企業は保護者が利用状況を確認できる仕組みを持つ子ども向けアカウントを提供していますが、Google は現在のところ13歳未満の児童に対してアカウントの開設を認めていません。
ただ、Google も何もしていないわけではなく、昨年12月にはウェブ検索、YouTube、Chrome ブラウザーといったサービス/アプリの子ども向けバージョン開発が報じられています。YouTube Kids アプリはその最初の成果物といえそうです。
USA TODAY によると YouTube Kids アプリは、2月23~16日にフロリダ州マイアミで開催される「Kidscreen Summit 2015」に合わせて発表され、まずは Android 版が公開されるとのこと。アプリは親による視聴制限が可能、不適切な語句の検索には”Try Again”と表示されるなど、子どもに害のある映像へのアクセスを防止する機能を搭載するとしています。
予想される YouTube Kids アプリの機能や特徴としては、
などがあげられています。
当然ながらタブレットに YouTube Kids を入れたとしても、その横にフル機能の YouTube アプリがあれば、子どもがどちらを使うかはわかりません。使って良いアプリとそうでないものを区別し、きちんと教えておく必要はありそうです。
ちなみにスマートフォン/タブレットを使う子どもをインターネット上の有害コンテンツから守る取り組みとしては、LINE が昨年春に発表した子供向け動画サービス「LINE KIDS動画」があります。こちらもやはり視聴時間制限や、閲覧履歴管理機能などを備えてはいるものの、月額数百円で視聴時間制限を解除する方法も用意されています。
2014年9月にスタートした電動フォーミュラカーによるシリーズ戦、フォーミュラ E 選手権が、最終戦としてロンドンでの2日連続開催を発表しました。今月初めに追加が発表されたロシアのモスクワ ePrix を含め、開催初年度となる2014-2015シーズンは2015年6月27-28日の2連戦で幕を下ろします。
フォーミュラ E は国際自動車連盟(FIA)によって設立された電動フォーミュラカーによる選手権。開催期間は9月から翌年6月までとなっており、冬季は暖かい地域を転戦 します。マシンの動力にはバッテリー駆動のモーターのみを使用します。騒音の問題がないため、シリーズ全戦が市街地の公道を利用した特設コースで行われま す。
昨年9月に開催された初のレース、北京 ePrix では優勝争いがもつれ、ファイナルラップの最終コーナーで1、2位が接触。うち1台が宙に舞う派手なクラッシュを演じる劇的な幕切れとなりました。ドライ バーにとっては堪ったものではありませんが、その映像はニュースとして世界中に流され、フォーミュラ E の認知度を高める格好の宣伝材料にもなりました。
現在は第4戦までが終了しており、アルゼンチンで開催されたブエノスアイレス ePrix では、1990年代に F1 で活躍した鈴木亜久里 氏がチェアマンを務めるアムリン・アグリチームが初勝利を収めています。次戦は3月14日、米国マイアミでの開催予定です。
フォーミュラ E 選手権は開幕当初、全10戦での開催を予定していました。ところが開催地として決定していたのは9か所。残る1戦の候補地モスクワでのレースは、なかなか 開催交渉がまとまりませんでした。このため、フォーミュラ E はモスクワでの開催ができない場合に備え、ロンドンのバターシーパークを使った市街地コースでの最終戦を2日連続開催のダブルヘッダーとすることを検討。 現地との交渉に入っていました。
そして今月初めになり、ようやく赤の広場付近にコースを設定してのモスクワ ePrix 開催が決定。ロンドンは当初の予定どおり1戦のみの開催に落ち着くと思われました。ところが蓋を開けてみれば、ロンドンの2連戦も現実のものに。最終戦は シーズン最後の盛り上がりが期待される2連戦となり、全11戦での開催が確定しました。
フォーミュラ E は F1 に比べれば遅く、モータースポーツの醍醐味とも言えるエンジン音もありません。そのため開幕前には迫力に欠けるのではないかといった懸念もありました。と ころがまだ各チーム EV に関するノウハウの蓄積が少ないこともあり、いたる所で接戦が繰り広げられ、見応えあるレースが続いています。
来シーズンからは、共通で使用されているマシン「Spark-Renault SRT_01E」に各チーム独自の改良を加えられるようになるほか、新しいメーカー、新設計のマシンでの参戦も許可される予定です。さらにシリーズのテク ニカルパートナーを務めるクァルコムは、コース上に充電設備を埋め込むワイヤレス充電システムを開発中です。もしこれが導入されれば、レース中のマシン乗り換えに水を差されず、さらに激しいレース展開となることが期待されています。
ちなみにロンドン ePrix の舞台となるバターシーパークは、毎年クリスマスシーズンにサンタのコスプレで走る「Santa Run」や、夏に相撲取りに扮して走る「Sumo Run」といったチャリティマラソンの開催場所。走るイベントには縁の深いところです。
カメラ・写真イベント CP+ 2015より。GoPro の普及で一躍存在感を増したアクセサリメーカー、レックマウントのブースでは、GoPro やソニーのAS100Vを自転車やヘルメット、ライフルからペットまで、さまざまなものに取り付けるマウントやアダプター類を多数展示していました。ブー スの様子をお伝えします。
ユニークなものとしては、犬などペットの体にストラップを巻き付けて背中や腹側にカメラを搭載するマウントや、特殊部隊が使うようなライフル、拳銃に取り付けるマウントなど。店頭ではなかなか見かけないマウントが来場者の関心を集めました。
ヘルメットマウントやバイクマウントといっても種類は多く、ヘルメットマウントではライダーの視線で撮影するものからライダーの顔を撮影するもの、後頭部越しに視線の先を撮影するものなどがあります。
バイクマウントでは、ハンドルに取り付けるものから車軸に取り付けるものなど、様々なアングルで撮影できるよう専用の製品をラインナップします。
レックマウントのマウント、アダプター製品は、豊富な取り付け位置、取り付け装置の他、様々なデバイスを取り付けるためのステー、専用マウントを他の機器にも使用できるようにするコンバーター類が充実しています。
先述のライフル用マウント「ピカティニーレールマウント」は、20mmレイルシステムという、本来はスコープやライトを取り付ける銃器用のステーにカメラを取り付ける製品。
カメラ側のジョイントはGoPro互換ですが、カメラアダプター各種を使用して他の三脚穴のあるアクションカムを設置できます。これにより、銃身に沿って 前方を写すカメラの場合にはSONYのAS100V、左右に取り付けて射手(自分)を写す場合にはGoProなど、用途や使い勝手にあわせたカメラ選びが 可能になります。
日本ではサバイバルゲームの撮影に使われる事が増えているほか、ドラマや映画でもこのような撮影機材を使用したと思われるシーンも見かけるようになりました。
またカメラ用だけでなくサイクルコンピュータやポータブルナビを取り付けるためのアダプタ、逆にサイクルコンピュータやライト用のステーにカメラを取り付けるためのアダプタなど、そのジャンルで元からある機器やマウントを活用するホルダー、コンバーターも多数。。
純正品アダプタだけでは望んだ映像や設置ポジションが得られない場合にこういったアイテムが役立ちそうです。
ブースの説明員によると、店頭に無いものでも、Amazonなどの通販サイトで取り扱いがあるものも多いとのこと。家電量販店のオンラインショップで扱っ ている場合もあり、またサイクルショップでは自転車用マウントが充実など販売店によって品揃えも異なることから、専門ショップの方が目的にそったマウン ト、アダプターを入手できる可能性が高いそうです。
ソフトバンクモバイルが、月額400円で見放題のアニメ専門 VOD サービス「アニメ放題」を開始しました。ソフトバンクのスマートフォン/タブレットがあれば、定番の「新世紀エヴァンゲリオン」から「ドラゴンボール 改」、「妖怪ウォッチ」、「夜のヤッターマン」といった現在テレビ放送中のタイトルまでを心ゆくまで楽しめます。
「アニメ放題」はソフトバンクモバイルと U-NEXT との協業によるVODサービス。ソフトバンクのスマートフォンまたはタブレットユーザーが利用でき、Airplay や Chromecast を使いテレビへ映すことも可能です。
視聴用アプリにはパーソナライズ機能を備え、設定しておけばユーザーが好むジャンルの作品を優先的に表示します。視聴者の世代や性別と言ったパラメーター に応じて、「ご当地アニメ」、「スポーツアニメ」、「女性向け恋愛アニメ」といった特集も用意。見たい作品を検索する手間を省きます。
さらに特徴的な機能として、「アニソン機能」を搭載します。配信中作品のオープニング/エンディング曲だけを続けて再生する機能で、勉強や仕事中の BGM としても使えそうです。サービス開始時点では一部、アニソン機能に対応しないタイトルもあるものの、順次追加、対応していく予定です。
利用料はユーザー登録後、最初の1か月は無料。それ以降は月額400円。登録していないユーザーにもお試しとして、無料視聴可能な作品を提供します。
対応機種は iPhone /iPad /ソフトバンクのスマートフォンおよびタブレット。OS は iOS 7.0 以降、Android 4.1以降。ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクでも利用可能です。
なお4月18日からの「ドラゴンボールZ 復活の F」劇場公開にあわせ、アニメ放題では「ドラゴンボール改 サイヤ人編/フリーザ編」を5月28日までの期間限定で順次配信するとのこと。
「アニメ放題」サービス開始時点の主な配信作品は以下のとおり。
作品一覧にはこのほか多数のシリーズが用意されています。
ソニーがメガネ型AR 端末SmartEyeglass Developer Edition SED-E1を開発者向けに販売します。
昨年9月に発表されたSmartEyeglass は、ソニー独自のホログラム光学技術によって実現した薄型レンズや各種センサを搭載。スマートフォンと連携し、テキストや画像を視界に重ねて表示する両眼型の拡張現実端末です。
85% という高い透過率のレンズに加え、表示色を緑のみにすることでカラー表示よりも低消費電力かつ最大輝度が高く、表示が見やすいことが特徴です。
主なハードウェア仕様は、レンズが解像度419 x 138ピクセル、緑単色256階調表示、フレームレート15fps、最大輝度1000cd/m2、透過率85% 以上。
そのほかBluetooth 3.0、802.11b/g Wi-Fi、加速度センサ、照度センサ、ジャイロスコープ、電子コンパス、マイク、ノイズキャンセリング用マイク、3MP カメラなど。コントローラにはスピーカーを備えます。
メガネをたたんだ際の寸法と重さは、約180 x 39 x 72mm、約77g。電源はリチウムイオン充電池でカメラ未使用時で約150分動作します。対応OS はAndroid 4.4。
SED-E1 は専用サイトで日本、アメリカ、イギリス、ドイツのアプリ開発者向けに2015年3月10日(火)発売。国内価格は税別10万円。欧州各国では法人向けに販売します。
またSED-E1 の発売とともに、先行リリース版SDK も正式版にアップデート予定です。
今後ソニーは2016年内の一般ユーザおよび法人向け販売に向けて開発を加速してゆくとしています。
公式動画では着用者の女性が小顔ということもあり違和感が拭えませんが、ヘッドホンを着けて歩くことを普通にしたソニーの過去を考えると、将来的にはSmartEyeglass を掛けて歩くのも普通のことになるのかもしれません。
CES 2015で試用したところ、輝度と透過率の高さによるクリアな表示と、視界の中央にテキストなどが表示される両眼型のメリットを実感しました。
一方でフレームレートが低いため、頭を素早く振ると表示が遅れる点は改良の余地があると感じました。
試用レポート記事もあわせてどうぞ。
auは、シャープ製のAndroid搭載フィーチャーフォン「AQUOS K SHF31」を2月20日に発売します。
AQUOS Kはフィーチャーフォン、いわゆるガラケーの外観やUIをそのまま維持しながら 内部でAndroid OSが動作する点が最大の特徴。auではガラケーとスマホからの造語『ガラホ』なる言葉で呼んでいます。本体価格は4万9680円(税込)。
auのAndroid『ガラホ』 AQUOS KはVoLTE 非対応。理由は「タイミングの問題」
シャープがAndroid搭載ケータイAQUOS Kを解説、「すべてのケータイを新世代化する」と強力アピール
プロセッサにはクアルコムのSnapdragon 400 クアッドコアを搭載し、OSはAndroid 4.4。さらにLTEデータ通信に対応(ただしVoLTEは非対応)しますが、機能的にはタッチパネルを搭載せず十字キーで操作するなど、フィーチャー フォン的性格の強いモデルです。
液晶ディスプレイは3.4インチ960×540ドット(qHD)、メインメモリは約1GBで、内蔵ストレージは約8GB。LTEデータ通信は最高 150Mbpsまで対応し、Wi-Fiテザリングも可能。このあたりは昨今のハイエンド級スマートフォンに比べると控えめな仕様です。
本体サイズ(折りたたみ状態)は51×113×16.9mm (幅×高さ×厚さ)、重さは128g。バッテリーはフィーチャーフォンらしく交換可能な仕様で、1410mAh。連続通話時間は約620分、連続待ち受け 時間はLTE接続時は約470時間、3G接続時は約610時間。
またテンキー上のセンサーでポインターやスクロール操作をタッチパッドのように操作できる「タッチクルーザーEX」を備えます。
なおGoogle Playには非対応で、アプリはauスマートパスからの追加となります。なおスマートパスは、動作検証などが完了した本機専用のメニューが表示される仕様となっています。
料金プランは「カケホとデジラ」または「LTEプラン」です。また最大4年間、月額料金から1000円(税別)を割り引く「AQUOS K スタート割」を実施します。55歳以上であれば「シニアプラン」も利用できます。
AQUOS Kの発売日は2月20日(金)。本体価格は4万9680円(税込)となります。一般的なハイエンドスマートフォンに比べるとお手頃です。
横浜で開催中のカメラ・写真イベント CP+ 2015よ り。ソニーブースでは、現在開発中のFEレンズ(35mmフルサイズ機用Eマウントレンズ) 4本と、コンバージョンレンズ2本を参考出展しています。内訳はシリーズ初となるマクロや超望遠ズームレンズなど。FEシリーズのラインナップ拡充を目指 します。会場より実物写真をお届けします。
ソニー CP+ 2015ブースは、開幕初日ということもあり大盛況です。
ソニーはCP+で開発中のFEレンズ4本と、コンバージョンレンズ 2本の計6本を出展。モデルを被写体に試し撮りできるコーナーを設けています。
FEレンズはソニーのフルサイズ機向けのEマウントレンズ。現在発売中のFEレンズは5本に留まりますが、ソニーは今回、FEレンズ4製品と専用コンバージョンレンズ2製品を新たに投入し、ラインアップ拡充を図ります。出展された製品の発売時期や価格は現時点では未公開。
参考出展されたFEレンズを一つづつ紹介します。
大口径のツァイスレンズを採用。FEシリーズでは最も明るく、被写界深度の浅いボケた写真を撮影できます。
FEシリーズ初となるマクロレンズです。
FEシリーズ初となる240mmの超望遠ズームレンズ。24mm始まりで便利です。
FE 28mm F2には専用のコンバージョンレンズ「16mm Fisheye Converter」と「21mm Ultra Wide Converter」を装着できます。コンバージョンレンズは既存のレンズに追加して装着することで、フィッシュアイにしたり、超広角にできるものです。
こちらがコンバージョンレンズ。
左が「21mm Ultra Wide Converter」、右が「16mm Fisheye Converter」です。
FE 28mm F2 に16m Fisheye Converterを装着した写真です。
次期Surface pro 4はより高速なインターネット機能が利用可能になるイーサネットポートがつくそうです。TFJによるとintelの「Core M」を使用する可能性が高いそうです。なぜならより良いバッテリーライフに加え、発熱が抑えられるというところからでしょう。高速なイーサネットポートと いうことで有線LANポートがつくということですかね?
発売日の噂は、周期通り出なければ、2015年の夏から~秋にWindows10が発売されるのでその時期だろう。(関連記事)Windows 10の史上初のデバイスになるように、という考えが最も理にかなっています。
価格は1000ドル~2000ドルの間であろう。
また噂の範囲ですが、Surface pro 4は複数のサイズでリリースされると予想されるそうです。小型版である「Surface pro mini」。これは8インチになるのではないかと言われています。また大型版で13~14インチを出すことも期待されている。
これは楽しみですね.8インチをだせばタブレット市場と競合し、13~14インチを発売すればノートPCと真っ向から競合しますね。
私は、今回こそSurface proを買いたいと思っています。また発熱、排熱の処理がぐんっと改善されると考えています。またタブレットとしてはSurface pro 3は重すぎました。タイプカバーをつけたら約1kgとお世辞にも軽いとは言えません。以上の点を改善されていれば買いだと思います。
そして液晶サイズが2つタイプ開発されているという噂があります。
そのうちの1つは「Surface Pro 3」と同じく2160×1440ピクセルの12~13インチディスプレイを搭載しており、もう1つは8インチのディスプレイを採用した「Surface Pro Mini」になるとのこと。
また、取り外し可能はキックスタンドキーボードが提供されそうで、同モデルは「Windows 10」の正式リリース後に発売されるものと予想されます
米国のスタートアップ Tactus Technologyが、iPad mini ケース Phorm を発表しました。特徴はソフトウェアキーボードの配置にあわせて、触感のある物理ボタンが現れる機能。タイピング時に指先で「確かに押した」という感触と 安心感が得られます。
Tactus は2012年、タッチスクリーンの表面が盛り上がる技術 “Tactile Layer” を発表しました。タッチスクリーンのあらかじめ決めた場所に任意の形状の隆起を加えられるため、ソフトウェアキーボードやゲームパッドなどの形に触感を持 たせる機構としてメディアに紹介され、当初は早ければ2013年にもこれを組み込んだ製品の出荷を見込んでいました。
Tactile Layer 採用製品第1号となった Phorm は組み込みのタッチスクリーンではなく iPad mini 用のケース。一見しただけでは何の変哲もない iPad ケースですが、裏側にはスライダーが付いています。
スクリーン部分を覆う透明シートは2重構造になっており、内部には液体が流れる経路が刻まれています。背面のスライダーを動かすと、ケース内にある液溜め から特殊な液体が押し出されます。そして液体はスクリーンの経路を通って各ボタン部分に至り、表面を隆起させるというわけです。
Tactus は2012年の発表当時、自動的にボタンを隆起するしくみを採用していました。しかしこれはタブレット製品のスクリーン部分への組み込みを意識したものであったため、Phorm においてはボタンの隆起は手動式となっています。
なお Tactus では次作として iPad Air 用 Phorm の開発を計画中。さらにAndroid
デバイス用に自動でボタンが現れる試作品もすでにでき上がっており、これらを実用化するためのパートナー企業を探しています。
Phorm の出荷時期は夏頃。一般販売価格は149ドル。現在は99ドルで先行予約を行っていますが、残念ながら受け付けは米国内への出荷分のみ。
ちなみに Phorm は英語配列のソフトウェアキーボード用。日本語かな入力など、配列が異なるソフトウェアキーボードではボタンの位置がずれてしまいます。また将来 iOS のアップデートでソフトウェアキーボードの配列に手が加えられた場合などもキーの位置が合わなくなる可能性はあります。
2月14日まで幕張メッセで開催されるアミューズメント施設向け総合展示会JAEPO (ジャパンアミューズメントエキスポ)より。会場ではバンダイナムコゲームスが映画スター・ウォーズを題材にした新作シューティングゲームSTAR WARS BATTLE POD を出展していました。
ポッドと呼ばれる巨大なコックピットには視界を180度覆う大型スクリーンや5.1ch サラウンドシステムが設置され、スター・ウォーズの世界を大迫力で堪能できます。実際にプレイした感想をお届けします。
ゲームの内容は、スクリーン上に現れる敵を照準で狙って撃墜するというシンプルなもの。ステージは難易度の異なる5つが用意され、最後に出現するボスを倒せば作戦成功です。なおボスを倒す・倒さない(作戦失敗)に関わらず1ステージでゲームは終了します。
今回は難易度MEDIUM の氷の惑星ホスを選択。選んだステージによって自機も変わり、ホスを選ぶとスノースピーダーに乗ることになります。
ポッド内には左手側に自機の速度を調節するスロットルと視点変更ボタンが、右手側には進行方向、メイン武器、サブ武器を操作するレバーが配置されており、操作はこの2つのみで完結します。
大画面とはいえ没入感はOculus Rift 程ではないだろうと想像していましたが、ゲームが始まるとすさまじい速度で流れる景色や巨大なAT-AT に圧倒され、物理的に大きな画面の持つ迫力はVR ヘッドセットとは別物であると再認識しました。
なおゲーム中のルートは固定なので迷うことはなく、シンプルな操作方法と相まってゲーム初心者でもすぐに楽しめます。
この点について本作のプロデューサーの井本一史氏は、普段あまりゲームをプレイしないSWファンでも楽しめるように難易度は低めに設定したと述べています。
とはいえ最高難易度のVader’s Revenge ステージは、会場のバンナムスタッフいわく「気を抜くと一瞬でゲームオーバー」。初回プレイ時はEASY かMEDIUM にしておいたほうが良さそうです。
そのほか敵を短時間で撃墜するとボーナスが入り、それを連続することでコンボボーナスが入るというやりこみ要素も備えています。
なおアーケードゲームでは、新作ゲームの導入にあたり店舗とメーカー双方のコストを抑えるために、古い筐体を活用して基板や外装のみを変えるキット形式で販売されることがあります。
ポッドを使ったバンナムのゲームにはガンダムを題材にした戦場の絆などがあるため、SWBP もキット形式で販売できそうですが、井本氏いわくSWBP はポッドを含む完成品のみを販売するとのことです。
その理由は、ルーカスフィルムがゲーム内容に加えてポッドのデザインの細部まで確認した上でSW を題材にすることを許可しており、既存のポッドを改装したものでは許可が得られないため。
その結果1式300万円ほどと高価なゲーム機にはなりましたが、ルーカスフィルムが認めた品質ということもあってか、国内ロケテストの参加者やすでに稼働中の海外から、ゲームセンター用ではなく個人的に購入したいという要望が届いているとのことです。
この件については現時点で個人向け販売はしていないものの、今後は販売できるよう環境を整えていくとしています。
井本氏はSWBP で目指したもののひとつとして、「某有名アミューズメント施設以上の体験をゲームセンターで提供すること」を挙げています。
縮小が続くアーケードゲーム業界ですが、今回の試遊を通じてSWBP の目指すものの中に復活の鍵が潜んでいるように感じました。
Engadget Japanese 公式 YouTube チャンネルより。2月12日よりパシフィコ横浜で開催されているカメラ総合展示会『CP+2015』でメーカー各社が披露している注目製品を動画レポートでお届けします。20分弱と長めの動画になっていますが、メーカー担当者がポイントを紹介。動画下のインデックスを目安に頭出しなどしてご覧ください。
なお紹介する製品は合計14製品。SIGMA『dp3 Quattro』『dp0 Quattro』、OLYMPUS『OM-D E-M5 Mark II』、『OLYMPUS AIR A01』、FUJIFILM『FUJIFILM X-A2』『FUJIFILM XQ2』、Canon『EOS 5Ds』『EOS 5dsR』『EOS M3』、Nikon『Nikon D810A』、 RICOHデジタル一眼レフカメラ(製品名未定)、Panasonic『LUMIX DMC-CM1』、SONY参考出品 α FEレンズ、CASIO『EXILIM EX-ZR1600』となります。
00:27:28〜 SIGMA『dp3 Quattro』、『dp0 Quattro』
02:45:19〜 OLYMPUS『OM-D E-M5 Mark II』
03:35:29〜 OLYMPUS『OLYMPUS AIR A01』
05:30:08〜 FUJIFILM『FUJIFILM X-A2』
06:32:05〜 FUJIFILM『FUJIFILM XQ2』
08:40:24〜 Canon『EOS 5Ds』、『EOS 5dsR』
09:24:14〜 Canon『EOS M3』
11:05:14〜 Nikon『Nikon D810A』
12:18:13〜 RICOH”デジタル一眼レフカメラ製品名未定”
12:47:03〜 Panasonic『LUMIX DMC-CM1』
15:12:03〜 SONY”参考出品 α FEレンズ”
16:16:08〜 CASIO『EXILIM EX-ZR1600』
動画は以上です。チャンネル登録者にはなにやら内緒のプレゼントもやっています。
2月13日、ASUSが春商戦向けのPC新モデル発表会を実施しました。同社会長のジョニー・シー氏が来日し、自らパワフルなプレゼンで製品をアピールしています。
中心となったモデルは、キーボード合体式の超薄型タブレットとなるTransbook Chiシリーズ3モデルと、Core Mを搭載するファンレス薄型ノートPC ZenBook UX305。同社初となるCore M搭載モデルを含む、モバイル系の中心機種が世代交代することもあり、大きな注目を浴びました。
Transbook Chiシリーズは、米国では1月のCES 2015にて、Transformer Book Chiシリーズとして発表されたモデル。3モデルの差は主にプラットフォームと画面サイズとなります。最上位モデルT300 Chiは、Core Mを搭載する12.5型液晶モデル。T100 ChiがAtom Z3775搭載の10.1型液晶モデル、T90 ChiがZ3775搭載の8.9型液晶モデルです。米国での発表の様子は、当時の記事を参照ください。
ASUS Transformer Book Chi シリーズ発表。299ドルからの2 in 1 Windows タブレット・ノート
シリーズ共通のアピールポイントは、本体および合体時の薄さ。そもそもシリーズ名のChiとは気功などの『気』という意味ですが、シー氏のプレゼンでは 「気は空気(Air)より存在が薄い」といった意味合いの紹介をし、このシリーズがMacbook Air対抗モデルである点を強調しました。
とくに最上位モデルT300 Chiに関しては、合体時の最も厚い箇所がMacBook Airシリーズよりも0.5mm薄くなることを紹介。同モデルは昨年6月のCOMPUTEX TAIPEIでプレビューされた時点でAirより薄くなることをアピールしていましたが、その公約を果たした恰好です。
またT300 Chiは本体のみの状態にすると鉛筆とほぼ同じ薄さとなるなど、iPad Airを意識したアピールもしています。
続けて本体やキーボードのパームレストなど、エッジにダイヤモンドカットが施されている点など、デザイン性の高さについても紹介。続けて液晶パネルに IPS方式を採用している点や、T300の上位モデルでWQHD(2560×1440ドット)対応パネルを採用しており、液晶パネルの解像度が 235ppiと高く、さらに色域が広い点などをアピール。
さらに「Airよりもパワフル」として、ベンチマークソフトTablet MarkにてT300の上位モデルがiPad Airの2倍高速な点(CPUパワーでは負けるためか、ここはMacBook Airとの比較ではありません)や、Surface ProのCore i3モデルとPCMark 08で比べても1.3倍ほど高速な点に触れ、性能面でもライバルより高いことを強調。
さらに搭載SSDの連続リードとライト速度が速い点を打ち出し、性能面の高さ、さらにはバッテリー駆動時間がフルHD液晶モデルで8時間となる点などを続けて紹介。
続けてシー氏は発売日と価格について紹介し、T300 Chiの下位構成Officeなしモデルが税抜きで10万円を切る点、そして上位モデルでも13万9800円である点、続けてT100 Chiが7万3800円、T90 Chiは4万5800円と、価格と発売日を続けて紹介。キーボードが付属しての価格であることなど、コストパフォーマンスの高さを強調しました。
続けて発表されたのがZenBook UX305。こちらも本体の薄さやダイヤモンドカット加工の本体デザイン、続いてフルHD解像度のIPS液晶パネルなどの特徴に触れ、続けてCPUにCore Mを搭載する点を紹介。
続けて披露されたベンチマーク結果は、SSDの高速性をアピールするためか、なぜかHDD搭載のCore i5搭載機(詳細不明)との比較にはじまり、続けてCore M搭載機のライバルであるLenovoのYOGA 3 ProやSurface Pro 3のCore i3モデルとのPCMark Vantage比較に。こちらも比較的SSD性能が重視されるため、UX305が優位になっています。
続けて、搭載SSDの連続リード、ライト速度が速い点と、Wi-Fiが867Mbpsの802.11acに対応するところをアピール。そしてCore Mの低発熱を活かしたファンレス設計であり、ファンの動作音がまったくしない点、さらにバッテリー駆動時間がWebブラウズ時で10時間と長い点について 紹介しました。
ここでUX305も価格と発売日が公開。比較的高価な製品が多いCore M搭載機、さらにOffice Premium搭載でありながら11万9800円と、やはりコストパフォーマンスの高さを強調しました。
最後にシー氏は、今後の日本市場における同社の目標について、これまで強かった自作PC向けマザーボードやビデオカードだけでなく、2in1ノートパソコンやタブレット、そしてSIMフリースマートフォンでもNo.1を目指すと掲げました(タイトル画像参照)。
ここでSIMフリースマートフォンがわざわざ指定されているのは、今後日本でもZenFone 2や今後の新機種を積極的に投入するという意味とも解釈できるため、興味深いポイントです。
今回のプレゼンは、ASUSにしてはベンチマークの対象機種に小細工的とも思えるような選択がなされていたりと少々不思議なところはありました。いかにタ ブレット同士(にもなる)とはいえ、10万円クラスCore M搭載機の対抗として突然iPad Airが出てきたり、脈絡なくHDD搭載の仮想ライバルPCが出てくるのは、ちょっとやり過ぎではないかと思えます。
しかし、シー氏のアピールするコストパフォーマンスの高さに関しては、じっくり仕様を見ていくと、確かにライバル機よりお買い得感が出ており、一理ありま す(ただし、例えばT300 Chiが699.99ドルからとなっている米国版と比べると、もう一息下げて欲しいと思いますが)。
いずれにせよこの4モデルは、ASUSにとっても気合いの入ったモデルであることは間違いなさそう。各メーカーがCES 2015で発表したモデルを投入するこのタイミングにあっても、注目に値するモバイルノートおよびタブレットと言えそうです。
リコーイメージングが、35mm判フルサイズセンサーを搭載するペンタックスブランドのデジタル一眼レフカメラを開発中であると公開しました。2月12日から横浜で開催されるCP+2015に参考出品します。
モデル名や仕様は現時点では公開されていませんが、マウント規格に関してはKマウントで、発売に関しては2015年中を目指して開発中である、としていま す。ペンタックスファンの間では、数年前からウワサが出ては消えていた待望のモデルがついに正式決定した、というわけです。
現時点で唯一公開されている機能としては、デジタル一眼レフ用として発売されたDAレンズの利用を可能とする「クロップ機能」があります。これはイメージ センサーの周辺を一時的に未使用状態としするもの。撮影可能画素数は減少するものの、いわゆるケラレ(撮影した写真の周辺が暗くなってしまう現象)を回避 できます。
さて、ペンタックスの一眼レフは、ライバルとなる他社製品と比べて比較的コンパクトなことで知られていますが、このモデルも35mmフルサイズ機としては比較的コンパクトと思われます。
というのも、モードダイアルやシャッターボタンの大きさ(これらは操作性の観点から、グレードが近いモデルであればある程度近いサイズになります)を元に現行モデルのK-3と比較予想してみると、それほど大きくはサイズが変わらないのではと考えられるため。
上の写真はダイアルやボタンの大きさをほぼ揃えたK-3を下に並べてみたところですが、ストラップホールやマウント径あたりを類推しても、そこまで大きなサイズ差はないように思えます。
ちなみにK-3は約131.5×100×77.5mm(幅×高さ×厚さ)と、他メーカーであれば入門機にあたるほどコンパクト。たとえば比較的大きさが近 いキヤノンのEOS Kiss X7iですと約133.1×99.8×78.8mm。このあたりから考えると、このフルサイズ機は、ライバルの中級モデル程度のサイズでも不思議ではなさ そうです。
デザイン的にはカメラの天面にあるいわゆる軍艦部(ペンタプリズム部)の尖り具合が目立ちますが、いい意味でおとなしい印象。ペンタックスなのにデザインが派手ではないことからも、おそらく高級機ではと想像ができます。
また、合わせて本体よりも速く、35mmフルサイズセンサーに対応する高級望遠レンズ2本が発表されました。両モデルとも発売は近日中とされています。
望遠ズームに属する『HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW』の価格は30万円(税別)。ペンタックスブランドのレンズの中でも、高性能なモデルに付けられる★(スター)シリーズに属する、防塵防滴構造モデル。
ペンタックスの最新レンズコーティング技術HDコーティングに加え、新開発の『エアロ・ブライト・コーティングII』により、不要な反射を抑えた点が特 徴。さらに色収差などを低減すべく、特殊ガラスとして異常低分散ガラス×4枚、特殊低分散(ED)ガラス×2枚、スーパーEDガラス×2枚を採用します。 外形サイズは約91.5×203mm(最大径×長さ)、重量は約1755g。
超望遠ズームとなる『HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW』の価格は32万円(税別)。こちらもHDコーティングが採用された、防塵防滴構造のモデル。
画質を向上させる特殊ガラスとしては、異常低分散ガラス×1枚、特殊低分散(ED)ガラス×3枚を搭載します。外形サイズは約95×241.5mm(最大径×長さ)、重量は約2000g。
さて冒頭では、ファンにとっては待望のと表現しましたが、ペンタックスの35mmフルサイズ機には数奇な歴史があります。発端は約15年前となる2000 年のフォトキナ。その時、速くもK-1というプロトタイプを参考展示していましたが、あまりにも高価になるなどの理由で開発が中止となっていました。
またその後、2010年6月には35mmフルサイズ(24×36mm)より大きな44×33mmセンサーの645 Dが登場。現在も同シリーズは645Zとなって継続していますが、これらのモデルにより「さらに大きなセンサーのモデルはあるのに、なぜか35mmフルサ イズはない」という状態が続いていたことになっていました。
対応レンズに関しても、フイルム一眼レフ時代のモデルは現在でも画質的に注目できることから、これらレンズの性能を引き出すフルサイズ機はファンから待望されていた、という事情があったわけです。
ペンタックスの一眼レフデジカメは、他メーカーのファンでも気になるような提案型のユニークな機能を搭載することも多い存在。こうした事情から、CP+2015でも注目モデルとなることはほぼ間違いなさそうです。
2月6日、キヤノンが品川で開催した新製品発表会では、EOSシリーズのボディだけでも5モデルと多数の製品が新登場しました。中でも写真家やヘビーユー ザー注目のモデルと呼べるのが、5060万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したEOS 5Dsシリーズでしょう。
その画素数を撮影解像度で表現すると、8688×5792画素。展示会などで話題のいわゆる8Kが7680×4320画素ですが、ディスプレイが登場する 前にそれをも超える解像度での撮影が可能なカメラが出たことにもなります。ここでは短時間ですが、発表会場で試用したレポをお届けします。
なお、本体の基本仕様などに関しては、紹介記事を参照ください。
キヤノンEOS 5Ds発表、EOS史上最高5060万画素フルサイズセンサー搭載
まず注目したいのは、やはりなんといっても5060万画素というセンサーでしょう。今回の発表では撮影データの持ち帰りができなかったため会場内での試写からの感想ですが、データ上の解像度だけではなく、しっかり解像されている点にまず驚きました。
たとえば安価なカメラなどではスペック上の解像度は高くても、データを拡大してよく見ると、内部の画像処理の問題などからかピントが合っている箇所でもボ ケてしまうことがありますが、そういった点がない、いわば活きた5000万画素で撮影できます。なお、これは5Ds Rのみならず、5Dsでも拡大した際の解像感はしっかりしたものでした。
実機に触れる前は、さすがにEOSの高級機種でも、5000万画素ともなるとそういった箇所があるのではと粗をチェックしてみましたが、少なくとも会場内試写では粗は見つかりませんでした。ここは素直に驚きです。
ただし、それゆえ気になるのが手ブレ。5Dsシリーズは高画素化に伴い、ミラー移動の衝撃(ミラーショック)によるブレを防ぐ「ミラー振動制御システム」が搭載されていますが、それでも手ブレなどが起こってしまっては元も子もありません。
ニコンが3600万画素機としてD800を発売した際にも、この「高画素化によってわずかな手ブレが目立つ」という点が話題になりましたが、5Dsシリーズの高画素っぷりは、手ブレの面に対してはかなりデリケートとなります。
これはキヤノン側も認めていましたが、撮影には可能な限り三脚を用いたいところです。
次に驚いたのは、操作性。というのも、本体の大きさや操作性といった基本となる部分は、良くも悪くも5D3とほぼ同じであるため。
これは5Dsシリーズの位置づけにも関わるポイントです。というのも先行して発売されている2230万画素モデルのEOS 5D Mark III(以下、5D3)の「派生版高画素モデル」という位置づけであるため。そのため5D3も併売されます。
5D3は2012年6月発売ということで、モデルチェンジがそろそろではないかと言われるタイミング。そこに5DsとRが出てきたため、ともすればいかにもモデルチェンジに思えるのですが、そうした前提で触ると肩すかし感を受けるところがあります。
ボタンレイアウトなどの基本操作は、EOSとシリーズ上位機ならではの前面メインダイアル+背面サブダイアル+小型ジョイスティックをベースとした構成。このあたりも5D3とほぼ共通なので、併用するユーザーからは好まれそうです。
ただし一方で、大きく違う点もあります。それはシャッター音。5Dsは先述したミラー振動制御システムの影響もあり、比較的落ち着いた、オーディオ用語で言えば「ダンプされた」音となりました。
写真家にとってはシャッター音の好みで作業効率が違ったりしますが、実際に会場でも賛否両方が出ている感じでした。このあたりは実機でチェックすべき箇所でしょう。
隠れた進化点がUSB端子。5D3ではデジタル出力端子と兼用となるUSB 2.0でしたが、5Dsシリーズではデータ量の増加に対応してか、USB 3.0(microB端子)となり、また専用端子化しました。
操作性という点で気になるのは、高画素化で影響を受けやすいプレビューなどの速度でしょう。ここは体感的な評価となりますが、画像処理エンジンがデュアルDIGIC 6に強化されたこともあってか、待たされる感はありません。
ただし最高解像度で撮影した20枚ほどの写真を順送りで表示してみたところ、解像度の粗い状態で1秒ほど表示待ちが発生していました。これはおそらく本体 のバッファメモリからデータがあふれた状態と思われますが、このあたり若干ではあるものの、高画素機ならではのハンドリングの難しさはありそうです。
そして記録メディアも高速なものが必要でしょう。カードスロットに関しては5D3と同じく、コンパクトフラッシュ(CF)とSDカードのデュアル仕様。で すが、いくつかのデモ機で確認してみたところ、速度面で有利なためか、CFカードが使われていました。ここについてキヤノン側に聞いてみましたが、やはり 「基本的には高速であればあるほどよい」という回答でした。
さて、個人的に気になったのが、5Ds Rの「ローパスフィルター効果キャンセル」という点に関して。詳細は発表記事をご覧頂きたいのですが、ローパスフィルターが不必要ということであれば取り 去ってしまえばよさそうなものなのに、わざわざ手間を掛けてキャンセルする構造にしている点が気になったためです。
この構造について聞いてみたところ、面白い回答がありました。5Dsとの設計、とくにファームウェアの露出データなどを揃えるためだというのです。
というのも、5DsRと5Dsの基本設計は同一ですが、この状態でR側のローパスフィルターを単純に外してしまうと解像度のみならず明るさなどにも影響が 出てしまい、露出決定などのプログラムを分けて作る必要があり、またこれまで蓄積したノウハウも活かしにくくなるとのこと。
総合的な画質などを考えると、両機種の設計は可能な限り共通化しておきたいという点から、ローパスフィルターの効果をキャンセルするという設計になったとの回答でした。
また極端な高画素化により、古いレンズ側などでは、本体の解像度に追いつけないという問題が出るのでは? という疑問に関しても聞いてみましたが、「そういった点は確かにあり、現行のLレンズ(高性能レンズシリーズ)であれば本体側の性能を活かすことができま す。ただ、もちろん製品によっての有利不利はありますが、古いEFレンズが使えない、といったことではありません」とのコメント。
確かに会場では何台かのデモ機がありましたが、装着されていたのはLレンズでした。
5Dsシリーズは、EOSシリーズの従来モデルが2000万画素クラスが上限だったところにあって突然5000万画素までジャンプアップしたこともあり、 極端な高画素化にも見えるモデルです。そのため、実機に触れるまでどこか無理があるのでは? という疑念があったのですが、そうした点はいい意味で覆されました。
コンセプト自体がピーキーなところはありますが、極端な性能のセンサーを使っても、カメラとして実用面で無理のない範囲にまとめてくるという、いい意味でキヤノンの良さが込められたモデルという印象。興味を持たれた方は間違いなく一見の価値があるモデルです。
キヤノンは、APS-Cサイズで2420万画素のCMOSセンサーを搭載するエントリークラスの一眼レフカメラEOS 8000DおよびEOS Kiss X8iを発表しました。
いずれもエントリークラスのEOSシリーズとして初めて2000万画素超のセンサーを採用したモデル。エントリークラスで採用センサーの画素数を向上するのは、2010年に発売したEOS Kiss X4で1800万画素になって以来5年ぶり。
主な仕様はほぼ共通ですが、EOS 8000Dのみ上面液晶パネル、サブ電子ダイヤル、電子水準器、HDR動画、動画デジタルズーム機能などを備え、カメラの形状も異なります。
EOS 8000D
同時発表のEOS M3と同様、撮像面に組み込んだAF画素の密度を増やし、ライブビュー時のAF速度を向上するハイブリッドCMOS AF IIIを搭載。ピント位置の近くまでは位相差AFで駆動し、精度の高いコントラストAFで追い込む方式であり、位相差AFの速度とコントラストAFの精度 を両立させる発想の機能です。
フォーカス関連ではこのほか、測距点を旧機種のEOS Kiss X7iの9点から19点に増加。すべてクロスセンサーとし、AF性能の向上を図りました。
映像エンジンはDIGIC 6。7560画素のRGB+IRセンサーと、色情報を加味した測光アルゴリズムを採用し、旧機種よりも精度の高い露出制御が可能になっています。
また、測光センサーには別途色検知機能を装備しており、人物の肌の色を検知して人物撮影時のピント精度を向上させる「色検知AF」もEOSとして初めて搭 載します。通常、人物の前景に別の被写体がある場合は前景に合焦しやすいものですが、肌の色を検知することで、人物を優先的にフォーカスするようになりま した。
基本性能としては、シーン解析性能が向上しています。具体的には、シーンモードにおいて「フリッカー光源」の認識が可能になりました。蛍光灯などのフリッ カー光源下では光量が定まらないため、意図的にレリーズタイムラグを発生させることで、最も適切な露出のタイミングでシャッターが切れる機能です。
EOS Kiss X8i(上)とEOS 8000D(下)。上面は液晶パネルの有無とダイヤルの位置の違いが目立ちます
EOS Kiss X8i(上)とEOS 8000D(下)。背面はサブ電子ダイヤルのほか、ボタン・スイッチ類の配置も異なります
タッチ対応で約104万ドットの3型バリアングル液晶モニターを備えるほか、同社のエントリーモデルとして初めてWifiとNFCを搭載しています。
両機種ともタッチ対応の3型バリアングル液晶モニターを装備
先述の通り、EOS 8000DとEOS Kiss X8iはデザインが異なります。EOS 8000Dでは上位機種と同じくモードダイヤルを左肩に配置し、右肩には上面パネルを装備。背面操作部にはメニュー操作や露出制御などに便利なサブ電子ダイヤルを設けています。
発売時期はいずれも4月下旬。
EOS 8000Dの価格はボディのみが9万7800円、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMのレンズキットが13万4800円、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMとEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMのダブルズームキットも13万4800円。
EOS X8iの価格はボディのみが9万2800円、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMの標準ズームレンズキットが10万1800円、ダブルズームキットが12万9800円。
どちらもエントリークラスではありますが、EOS 8000Dはエントリークラスの中でもちょっとだけ高級な「プレミアムエントリー」という位置付け。上面液晶パネルやサブ電子ダイヤルなど、使い込めば便利さがわかる部分で差がつけられています。
伝統的に性能と価格のバランスが良く、安牌として定番のポジションにいるEOS Kissシリーズですが、今回の2機種についてボディのみで5000円という価格差をどう見るかは、電子水準器の有無という点でピンと来るかどうかで判断できるのではないでしょうか。
キヤノン発表会より。新しいミラーレスカメラ EOS M3 の実機インプレをお届けします。
EOSM2は2013年12月に発売した EOS M2 の後継機。オートフォーカスが M2比 3.2倍に向上したほか、チルト式バリアングル液晶やポップアップ式のストロボを内蔵する点が特徴です。
EOS Mシリーズはコンパクトサイズが特徴のミラーレスカメラ。手前にあるiPhone 6とサイズ感を比較したのが上記写真です。
主な仕様は、APS-Cサイズ 2420万画素 CMOSセンサーと映像エンジン DIGIC 6を搭載。常用ISO感度は100~12800(拡張25600)など。
詳細な仕様はEOS M3発表記事もご覧ください。
EOS M3でまず注目したいのは、上面に露出補正ダイヤルとモードダイヤルが追加された点。
前機種となるEOS M2では露出をタッチパネルで操作する必要がありました。M3はダイヤル式を採用したことで、手の小さい人でもシャッターに指を置いた状態で迅速に設定を 変更できるように。またダイヤルを取り入れたことで操作体系がより高級機に近づいた印象を受けます。
またグリップを設けたこともM2からの改良点。手に持ったさいのホールド感が向上しています。
バリアングル液晶を備える点も特徴の一つ。下方向に約45°、上方向に約180°稼働する104万画素のチルト式液晶モニターを搭載。ローアングルやハイアングル撮影に便利です。
液晶を上方向に180°回転させれば自撮りにも便利です。EOS M3は1920 x 1080 30pのMP4動画撮影にも対応しており、もちろん自撮りしながらの動画撮影も可能。動画投稿サイトに自身の顔入りの動画を投稿する、YouTubeなら ばいわゆる「YouTuber」的な人にも向いているカメラだと感じます。
試用した範囲ではチルトの動作に引っかかりはなく、動かしたいときにすぐ動かせました。
外付けで電子ビューファインダー(EVF)を利用できます。EVFを使えば露出やホワイトバランスなどEVFで覗いたとおりの写真が撮影できるほか、シャッタースピードなどの情報をファインダーの画面上に表示できます。なおEVFは別売り。
またEVFはしっかり被写体を狙って撮影したい場合に便利です。ただバリアングル液晶を180°回転させる場合にはEVFを一旦取り外す必要があるほか、 外付けなのでEVF自体を紛失するリスクもあります。サイズダウンとのトレードオフではありますが、内蔵式にして欲しかったとの思いもあります。
ストロボは側面のボタンを押すこと飛び出るポップアップ式。例えば人物撮影時にストロボを使わないとどうしても顔が暗く映りがち。ストロボを内蔵しないミラーレスカメラは多い中、EOS M3ではストロボを内蔵し様々な撮影シーンに対応できるよう配慮されています。
EOS Mシリーズは専用の交換レンズ EF-M レンズに加え、マウントアダプター EF-EOS M を組み合わせることにより、マクロ、広角、望遠、超望遠が揃うEFレンズも利用可能。写真撮影の幅が広がります。
一昨年12月に発売した EOS M2 では露出をタッチパネルで操作するなど、レンズ交換式カメラでありながら操作系が気になりましたが、本機種ではダイヤル式の露出補正ボタンを備え迅 速に設定を変更できるなど、使い勝手が強化されています。また、水平方向のAF用画素数を増やしたことによりAF速度がM2比で3.2倍(公称値)に向上 した点も見逃せません。
発売時期は3月下旬。店頭価格はボディ単体が5万6800円、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMの標準ズームキットが7万1,800円、標準ズームに望遠ズームのEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMを加えたダブルズームキットが9万6,800円、標準ズームとパンケーキレンズのEF-M22mm F2 STMを加えたダブルレンズキットが8万5800円。本体カラーはブラックとホワイトの2色です。2万5000台限定のEVF同梱キットも用意されます。
画像投稿・共有サービスのImgur が、オンライン動画からアニメーションGIF を作るウェブサービスVideo to GIF を提供開始しました。専用サイトで簡単にアニメGIF を作成でき、ブログや各種SNS への共有も可能です。
使い方はまずVideo to GIF のサイトにアクセスし、アニメGIF 化する動画のURL を入力します。動画のサイズは最大1GB まで。
次いで動画下部に表示されるタイムラインを使い、GIF 化する始点と終点を選択します。選択中はプレビューが随時再生されるとともに、文字も入力可能です。
最後にCreate GIF ボタンをクリックすると進捗を示すバーが表示され、100% になるとともに完成したGIF の共有画面に移動します。
共有画面ではSNS やメール用のリンク、GIF ファイルへのダイレクトリンク、ウェブサイトへの埋め込みコードなどが自動的に生成・表示されます。
なお完成したGIF ファイルのサイズが10MB を超える場合は、自動的にImgur 独自のGIFV 形式に変換され、その旨が共有画面の左上に表示されます。
GIFV とは高画質かつサイズの大きいGIF ファイルを画質を保ったまま小さくして、ウェブ上で高速に表示することが目的のImgur のプロジェクト。
GIFV 化されたファイルはImgur のサーバにアップされ、ウェブブラウザでアクセスして再生します。その際にブラウザのサポート状況に応じて、WebM とMP4 のいずれかへ自動で変換されて表示されるのが大きな特徴です。
そのためGIFV をローカル保存する際は、GIF ではなくWebM かMP4 になります。なおTwitter とFacebook はGIFV に対応済みで、リンクを投稿するとタイムライン上で再生されます。
画質の高さと読み込みの早さが売りのGIFV ですが、メールなどに手軽に添付できるGIF への需要も依然として高いと思われます。今後Video to GIF には、ファイルサイズを優先して常にGIF 化する設定の追加を期待したいところです。
なおYouTube も昨年末から一部のチャンネルでアニメGIF 作成機能を提供中です。誕生から30年近く経つGIF ですが、まだまだ長生きしそうな勢いが感じられます。
検索する前に答える Google Now に、サードパーティ製アプリからのカードが加わりました。国内での第一弾は SmartNews のニュースやSUUMOの物件情報、クックパッドのレシピなど。
Anroid 4.1以降の端末で Google (検索)アプリと対応アプリの最新版をインストールすれば、以前に読んだニュースの新展開や、検索した条件に近い周囲の物件、時候の料理やご当地レシピなどのカードを自動的に表示できます。
Google の Google Now カードはユーザーの位置情報や現在の時間、過去の検索履歴やメール内容(GmailカードON設定時)、興味分野などから推測して、ユーザーが自発的に検索する前にそのときに必要(かもしれない)情報をカードとして表示する機能。
Google Now はユーザーにあわせた情報を表示するため、便利に使おうとカスタマイズを続ければ必然的に自宅と勤務地・通勤通学経路から贔屓のスポーツチームまで個人情 報の塊になりますが、Googleは Googleアプリからこうした個人の情報がサードパーティ側に流れることはないと説明しています。
また連携するサードパーティアプリを自発的にインストールしていないかぎり、Google以外からのカードが表示されることはありません。
国内向けに発表された クックパッド、スマートニュース、SUUMOに加えて、グローバルでは音楽のPandora やタクシーの Lyft 、オークションの eBay や新聞雑誌ニュース各社 (The economist, The Guardian etc)、ツイッターなどソーシャルメディアの Hootsuite などなど。
このほか Google Now では、Gmailの内容に基づくカードを有効にしていた場合、予約や発送などの通知メールを解釈してカード化するサードパーティサービス統合もすでに実装しています。
マイクロソフトがシングルボードコンピュータRaspberry Pi 2にWindows 10 を無償提供すると発表しました。
これまでMS はインテルの開発ボードGalileo 向けに開発環境を提供してきましたが、新たにRaspberry Pi も支援対象となりWindows 10 を含む開発環境が無償で提供されます。
2012年に初代モデルが発売されたRaspberry Pi は、手のひらサイズの基板上にSoC 、USB、HDMI などを備える小型コンピュータ。
上位モデルで35ドルという手頃な価格と多彩な機能から、個人や小規模なチームでデジタル機器を作る「メイカー」からの人気が高く、System 6 が動く超小型Macintoch 128K、ビートでビートを刻む根菜楽器、ドローンをハックして乗っ取るドローンなど様々用途に使われています。
今回発表された最上位モデルのRaspberrry Pi 2 Model B は、従来モデルより最大6倍高速なSoC を採用するとともにWindows 10 の動作にも対応しました。
Raspberry Pi 2 Model B発売。4コア化&1GB RAMでWindows 10も対応、6倍高速
Raspberry Pi 2 向けWindows 10 は、IoT デバイスの開発者支援プログラムWindows Developer Program for IoT を通じて今年後半に提供開始予定。入手にはプログラムへの参加登録が必要です。
またMS はRaspberry Pi 2向けの支援内容の詳細について今後数か月中に発表すると述べています