XYZプリンティングが個人向け3D プリンタの新製品「ダヴィンチ 1.0A」を発売しました。従来機種ダヴィンチ 1.0の後継として新たにPLA (ポリ乳酸)樹脂に対応し、用途に合わせたフィラメントの使い分けが可能になりました。
XYZプリンティングは、台湾を拠点に様々な分野のOEM/ODM を請負う金宝グループのプリンタ専門メーカー。PC 用電源メーカーのAcBel も同グループの傘下です。
今年3月発売の無印ダヴィンチ1.0 (“A”が付かない)はABS 樹脂専用の3Dプリンタで、完成品の3D プリンタとしては破格と言える税込6万9800円という価格で話題になりました。
後継機種の1.0A ではABS に加えてPLA に対応し、模型など塗装するものには表面処理のしやすいABS 樹脂を使い、厚さの薄いものには温度変化による収縮が少ないPLA 樹脂を使うなど、製作物の用途に合わせてフィラメントを選べます。
PLA のカートリッジはABS のそれと同じ形なので簡単に交換可能です。なおフィラメントを出力するプリントヘッドの数は1個で、ABS とPLA および複数の色の同時出力はできません。
ダヴィンチ 1.0A の主な仕様は、FFF (熱溶解樹脂積層) 方式、積層ピッチ0.1/0.2/0.3/0.4mm、シングルヘッド、ヘッド直径1.75mm、ノズル直径0.4mm、最大出力サイズ20x20x20cm。
インターフェイスはUSB2.0 とステータス表示用の2.6インチLCD モニタを備えます。
対応する3D データ形式は.stl とXYZ プリンティング独自のXYZ 形式。
対応OS はWindows XP (要.Net4.0 フレームワーク)、Windows 7 以上、OS X 10.7/10.8/10.9。
寸法と重さはW468 x H510 x D558mm、約24kg。電源は100Vから240V に対応し消費電力は200W。
ダヴィンチ 1.0A は税込6万9800円で本日12月24日(水)発売。XYZ プリンティング直販サイトのほか、各種EC サイトおよび家電量販店などで販売します。
なお無印ダヴィンチ 1.0は販売終了しますがサポートは継続します。また無印版のオーナー向けに、PLA とABS 両対応ヘッドへの有償交換サービスを1月中旬以降に開始予定です。
このほか個人向け3D プリンタでは、CES 2014 で米国の3D Systems が2色出力対応で999ドルのCube 3を発表して話題になりました。為替の影響か国内では税別16万円と少々お高めで販売中です。
3D Systems から2色対応で1000ドル以下の3DプリンタCube 3、3色対応CubePro
また英国のスタートアップCEL は、デュアルノズルシステム採用で最小積層ピッチ0.02mm のRobox を発売しています。英国では通常価格999ポンド、国内では19万9800円で販売中です。