スマートフォンアクセサリーに加えイヤホンなどオーディオ製品も手がける ラディウス が、DAC内蔵ヘッドホンアンプの新製品 RK-LCH61 を発表しました。Android デバイス専用の製品で、接続する機種によるものの最大 96kHz/24bit までのハイレゾ再生に対応します。
DAC にはソニーの PHA-1 と同じ Wolfson の WM8740、オペアンプは低電力型の TI LMH6642 を採用。最大で96kHz/24bit までのハイレゾ音源再生に対応します。
デジタル部とアナログ部のノイズ干渉を抑えるために独自の回路構成を採用。S/N 比は 100dB 以上としました。また出力回路はコンデンサーレス仕様とし、低音域の減衰を抑えています。ヘッドホン出力は最大 60mW x2(16Ω)。
本体側面には曲の再生や停止、曲送り/曲戻し、ボリューム調整などを行えるボタンを装備します。
ハイレゾ音源の再生には無償提供のアプリ「Ne PLAYER」を使用します。ただし、実際に 96kHz/24bit で再生できるかどうかは接続する Android デバイス側の仕様によって異なります。
たとえば、au の GALAXY S5 SCL23 なら 96kHz/24bit で出力しますが、ドコモの GALAXY S5 SO-04F の場合は 48kHz/24bit までにとどまるといった具合です。対応機種と出力できるサンプリングレート/量子化ビット数の詳細な資料はラディウスのウェブページに掲載されているので、購入を検討中であれば目を通しておくと良さそうです。
なお、Ne PLAYER アプリでは再生中の音源のファイル形式とサンプリングレート、および、接続している DAC 製品の型番と再生サンプリングレートを画面に表示し、楽曲ごとに正しいサンプリングレートで出力しているかを目で見て確認できます。
再生可能なファイル形式は、FLAC /WAV /MP3 /AAC /HE-AAC /Ogg /WMA。うちハイレゾ対応は FLAC と WAV。WMA は44.1kHz/16bit まで。その他は 48kHz/16bit までの対応です。なお、アプリとしては 192kHz/24bit までの再生に対応するものの、RK-LCH61 への出力は 96kHz までとなります。
RK-LCH61 の発売日は12月22日。オープン価格ですが、予想実売価格は1万9800円前後。
ちなみに、RK-LCH61 は Android 専用ですが、同じくバスパワーで駆動するハイレゾ対応ポタアンとしてはオンキヨーが販売する Deff ブランドの DDA-LA20RC や、Astell & Kern の AK10 などがあります。これらはいずれも microUSB ケーブルにくわえて Lightning ケーブルも付属しており、Android と iOS デバイス両方で使用可能です。