ソニーがメガネなどのアイウェアに装着してウェアラブル端末化する片目用ディスプレイモジュールを発表しました。高精細・高輝度の0.23型 有機ELを搭載し、片目の前につきでた光学ユニットで視界に透過サブウィンドウとして表示します。
『片目用ディスプレイモジュール』は片目側に有機ELディスプレイと光学ユニット、コントローラ(ARM Cortex-A7プロセッサ)、無線LAN / Bluetooth、センサーハブを収めた形状。反対側にもほぼ同サイズのユニットがあり、こちらはバッテリー等が収められています。
ディスプレイはソニー自慢の有機EL。有機EL部の仕様としては0.23型 600×400ピクセル、コントラスト比1万:1以上、輝度 800cd/m2、色はsRGB 100%。RGBの画素配列を最適化することにより開口率を従来の55%から96%に高め、小型化と輝度の維持を両立しました。
光学ユニットを経由して目に映るディスプレイのサイズは視野角の13%(対角)。これは「2m先の16インチディスプレイ」に相当し、視界を塞がず情報を表示するサブウィンドウとして最適なサイズとして設計した結果とのこと。
ディスプレイ以外の仕様は、プロセッサがARM Cortex-A7ベース、センサが加速度、電子コンパス、タッチ、無線はBluetooth 3.0+High Speed、802.11b/g/n WiFi。バッテリーは400mAh。重量はディスプレイ部22g、そのほか18gで計40g。
単体でアプリを動かせるほか、無線で携帯端末などとの連携にも対応します。
ソニーは2015年内にこのディスプレイモジュールの量産を目指し、スポーツサングラスなどのアイウェアメーカー、自社製品と連携するウェアラブルが欲しい電機メーカー、業務用のウェアラブルソリューション・プロバイダーなど、パートナー企業向けに販売する予定。
現時点では Google Glass 対抗のソニーグラスをソニー製品として販売する宣言ではなく、開発に成功したのでいろいろなメーカーに提供して世の中に出します、との発表です。
ソニーは1月6日からラスベガスで開催される家電見本市 CES 2015でこのディスプレイモジュールを初公開し、スポーツ向けのコンセプトモデル SmartEyeglass Attach! を展示する予定。Engadget でも現地からリポートをお届けします。